広域周波数帯を利用したbbs-tek®︎リバースアラーム
英国 Brigade Electronics から新しいリバースアラームの提案
日本でもHSSE*を企業価値の基本理念の一つとして掲げる企業が増え、顧客の信頼を得るとともに社会的責任を果たすことに努めていく傾向にあります。人が安心して健康的に働き、家族のもとに帰ることは、すべての人が望んでいることでしょう。
* HSSEとは健康(Health)、安全(Safety), 危機管理(Security), 環境保全(Enbvioronment)の頭文字をとってます。
人々の生命と安全を考えるブリゲードが提案するのは、従来のバック時の警報音とは異なる広域周波数帯を使ったブロードバンドサウンド(※White Sound®)を警告音に採用しました。バック進入時における後方の作業員や歩行者の安全を考え提案しているのが、ブリゲードのリバースアラームなのです。
※bbs-tek®︎、White Sound®は、Brigade社の商標登録です。
ブロードバンドソニックの有効性は米国陸軍のシアトル駐屯の工兵隊が 早くから分析し認め、作業現場における車両後方の安全性の確保に利用 するように書面で広報しています。また、米国陸軍の安全衛生規程 EM 385-1-1 によれば、警報等を支援する要件として、音は聞き取れて、周 囲のノイズレベルを超えて十分に聞き分けられる事と規程しています。
カタログのご案内
<Reversing and Warning Alarm>
プレスリリース
新しいブザー音の形
音がなっている場所が即座に特定でき、喧騒の中でも音が聞き取りやす い特徴を持っています。ブリゲード社のブロードバンドサウンドの快適 な音質で、安全かつしっかりとした音で相手に知らせます。
後部死角の危険性
業務中でのバック中の事故の割合は非常に高いです。バック中の事故を防ぐ為に最も大切なのは、相手に自分の存在を教える事です。車が接近した時に相手が対応できるようにする事で、後部死角によるバック中の事故を減らす事ができます。
視覚・聴覚障害者にも有効性が高い
■視覚障害者
視覚障害者には、車の存在を音で知らせる事が最も有効であるとされています。bbs-tek®︎は、音が鳴っている場所がどの位置にあるかが音で特定しやすいという特製があります。
■聴覚障害者
聴覚障害者や聴覚保護装置を着用している人には、通常のブザー音の狭い周波数の音を聞きとる事ができません。しかし、bbs-tek®︎多重周波数域の音であれば聞き分けができると言われています。
騒音公害への配慮
従来の驚くような大きな音圧の警告音とは違い、車両周辺の危険領域で特に聞き取りやすく、遠くでは音が減衰して気にならない音質です。
製品情報
SA-BB-97汎用品向け
(周囲のノイズに合わせて音圧自動調節)
- 音圧:77〜97dB
- サイズ(W×H×D):127×76×65mm
- 防水:IP68
- 電圧:DC12-24V
- パワー:最大1A
- 製造国:日本
- 永久保証
【耐久性と規格】
- 機械的振動:10G
- 動作温度:-40〜±85℃
- CE認定,EMC認定:E・SAE J994
BBS-102建設現場等、ヘビーデューティー向け
- 音圧:102dB
- サイズ(W×H×D):172×79×95mm
- 防水:IP68
- 電圧:DC12-24V
- パワー:最大1A
- 製造国:日本
- 永久保証
【耐久性と規格】
- 機械的振動:10G
- 動作温度:-40〜±85℃
- CE認定,EMC認定:E・SAE J994
採用事例
1. Cummins
米国 Cummins Inc.:1919年設立の米国カミンズは、グローバルに関連技術の設計、製造、販売、サービスを行う自動車、機関車や船舶向けディーゼルエンジン、発電機などの動力源の世界的メーカー。
安全衛生は世界中のすべてのカミンズ事業にとって非常に重要です。
ここイギリスの同社ラムスゲート工場では、継続的な改善プロセスの一環として、工場周辺の交通管理を強化するためにプロジェクトチームを設置し、安全性と効率性を高める新しい手段を導入しました。
組立ラインに沿って重機を移動させるので大型クレーンとは異なる音を出すために、現場で使用されているフォークリフトにはバックアラームを取付ける必要がありました。
トラックは工場内外で移動しているので音量が変化するアラームが有利でした。追加として、フォークリフトにカメラモニターシステムを搭載し、バック時の死角をなくすということも決められました。
ブリゲードのコンサルタントはカミンズの要件を満たすソリューションを提示するように求められました。
その後、カミンズのプロジェクトチーム(計10人)とともに、様々なブリゲードの製品を使用して、プラントで2日間の実現性の試験を実施しました。
フォークリフトの大きさは5~20トンと様々であり、各車両を個別に評価する必要がありました。ブリゲード独自のリバースアラームをすべてのフォークリフトに取り付けることが決まり、 特にサウンドレベルを周囲騒音レベルより5〜10dB上に自動調整するSA-BBS-97 *2が選ばれました。
リバースアラームは工場内外で等しく有効であり、過度に大きな音であったり、過度に静かであったりで聞こえずらいというような妨害を引き起こすことはありませんでした。
また、伝統的なビープ音ではなく、「シュッシュツ」という音を発するため、その音はノイズの多いプラント内では明確かつ瞬時に識別可能でした。
この自動調整機能付きリバースアラームは、堅固で、耐久性があり、対ホコリや防水性に優れ、蒸気クリーニングや圧力ホースでの洗浄が可能です。
ブリゲードのカメラモニタシステムの セレクトVBV‐750-000 *1は5インチカラーモニターからなりますが、選択した車両に上手く適合しました。
通常の安全衛生アセスメントの中で全てのドライバーが指示されるのはバック時に振り向いて確認するということでしたが、このシステムによりさらに強化することになりました。
カミンズの健康安全、環境マネージャー、Jeanette Deaney女氏は、導入の結果に満足しています。「騒音の違いに気づき、リバースアラーム音を誰もがはっきり認識しています。」と彼女は述べた。
「ドライバーはフォークリフトの背後の死角を克服するために、カメラによって提供されるバックアップにも満足しています。」
カミンズ工場で採用されたカメラモニターシステムのVBV-750-000の内訳は次のとうりです。
2. DAF
オランダDAF Trucks N.V.:EUでは著名な貨物自動車の開発及び製造するメーカーです。1949年に乗用車の製造を開始しましたが、現在はトラック事業に特化しており、世界基準となっている。
DAFは顧客のご要望にお応えするため、工場出荷前にカメラシステム,センサーシステム及びリバースアラームを装備し、交通安全、特に脆弱な道路利用者を守ることにしました。
OEMベースで、ブリゲードと共同開発したシステムはDAFが自身の厳しい技術品質基準に基づいて設置しています。装置は車内モニター、サイド側のセンサー、左折インジケータが作動したときの左折警告アラーム、さらにサリアーとサイド側に取付けられたカメラで構成されてます。
ロンドンに入る重量積載車両を対象にカメラシステムそしてセンサーシステムの取付けが義務化されておりますが、同社のトラックやトラクターではいち早く取付けられてます。
マーケットリーダーは自身が製造する車両専用の安全システムを開発すべきという増え続ける経営者や業者の多くの声にDAFはずっと耳を傾けてきました。そのシステムとは脆弱な道路利用者が非常に近くにいるとドライバーに警告し、ドライバーの操縦を支援するものです。
DAFのマーケティングマネージャーであるフィル・ムーン氏は、「工場で装備された機器を提供することで、その設置がメーカー独自の堅牢な品質基準に準拠しており、DAFのトラックやトラクターすべてに品質の一貫性があり、車両の標準的な2年間の保証パッケージでカバーされていると顧客は確信するはずです。」と述べました。
ベースとなった装備品は360 カメラシステム、カメラモニターシステム、超音波検知システム、ワイヤレスキットなどで、リバースアラームに注目すれば、すでにEUではデファクトスタンダードと言える音圧定格のBBS-82/87/92/97の4種類 及び音圧自動調節機能付きのSA-BBS-97が導入されております。
3.Cemex
メキシコ Cemex S.A.B de C.V.: セメックスは1904年に設立でセメント、骨材およびコンクリートの製造販売するセメントメジャーの一つ。英国においては500箇所超のサプライネットワークを持つ。
トラックと歩行者または自転車利用者との衝突事故に関する高い統計は、セメックスなどの企業に、脆弱な道路利用者を保護するためのより良い安全解決策に取り組むよう促してきました。
セメックスでは、運転者の視界を改善し歩行者や自転車利用者に車両がより認識しやすくするために、ブリゲードの安全システムをティッパーやミキサー車に搭載しています。システムはサイド用超音波センサーシステム、リバースアラーム、カスタム化された音声警告装置およびバックカメラモニターシステムからなり、潜在的な危険を双方に警告し事故を防止することになります。
こうした取り組みで同社は業界内の評価が高まり自動車安全分野のリーダーとして注目されています。
セメックスが採用したbbs-tek®︎リバースアラームは次のモデルです。
コンクリート用トラック/ミキサー車には環境に合わせて音圧定格のBBS-92/97 (92dBあるいは97dB 12-24Vdc)IP68あるいは音圧自動調節機能付きのSA-BBS-97 (97〜107dB 12-24Vdc) IP68を採用。
ホイールロダーには音圧定格のBBS-102 (102dB 12-24Vdc) IP68 あるいは音圧自動調節機能付きのSA-BBS-107 (97〜107dB 12-24Vdc) IP68を採用。
4.Soilmec
イタリア Soilmec S.p.A: イタリアの上場企業トレビ・グループ傘下のソイルメックは、大規模インフラ・プロジェクトの土木、基礎工事のための設備の設計、製造、流通に特化しています。
EU基準のEN-16228が2015年に施行されるにつれて、同社にとって安全は常に事業の本質的な側面であり、ますます重要になってきています。
EU基準では掘削および基礎設備の専門家に対する安全対策が規定されています。
具体的には、この規格ではオペレータは運転中に機械周りの360度の視界を有する必要があると規定されています。
同社はブリゲードの複数のカメラを設置して最大限の視界を確保し、EU規格に準拠するようにしました。
ブリゲードのカメラモニターシステムはその定評のある品質の高さゆえ採用され、最新の多機能ドリルリグ「SR 125 HIT」など複数の重機に搭載されました。
耐久性のある7インチモニターBE-870FMと5台のカメラを取り付け、ダッシュボードの中にコントロールユニットを収め一体化させました。
取付台数は90台以上にのぼりました。(このモニターは農業/建設機械メーカーの大手のCNHインダストー向けに開発されたOEMレベルの防水対応モデルです。)
また、同社は音の発生源が瞬時に特定可能な広帯域サウンドを使用するブリゲードの音圧自動調整機能付きbbs-tek®︎スマートリバースアラームにも注目しこれも採用しました。
その特徴は、瞬時に認識可能なブロードサウンドを備えて、その音は迅速に消散するためハザードゾーン周りでしか聞こえません。
これは騒音汚染を減少させるだけでなく、人が警告音を無視したり軽視することを防止します。
同社はブリゲードと提携し、EUの安全基準を満たしオペレータの視認性と安全性を向上させ、過酷な条件下でもブリゲード のシステムが高品質で耐久性があることを証明しました。
ソイルメックが採用した製品は苛酷な環境でも耐えうるOEM向けカメラモニターシステムとスマートリバースアラームです。
5.Volvo
スウェーデン Volvo Construction Equipment:オスロ郊外のボルボ・マスキン本社では高いレベルの活動が行われています。ここではボルボ特有のホイールローダーが毎日何十時間も稼働し続けます。
ボルボ建設機械のサービス部門ホイールローダー製品マネージャーのJarle Bjoriow氏は同社の安全への取組みを明確に示すため、ブリゲード製品の「フルパッケージ」を採用しました。
各車両には、Backeye360カメラモニターシステム、Backsense 障害物レーダ検知システム、bbs-tekリバースアラームが装着されました。
Backeye360カメラモニターシステムは4台のカメラからの画像を使用して、車両周囲の360度ビューの画像を生成し、死角を排除するシステムです。
研究によれば、ドライバーが4つのミラーを目視し、これらを考慮して反応するのに要した時間で、5km/h程度の低速でも、車両が最大10m移動した可能性があることが示されました。
Backeye360 は、ドライバーが「見通しのきかない」ブラインド状態で車両を動かす時間を短縮することができるように設計されています。
レーダー探知のBacksenseの連続波レーダは、3〜30メートル先の障害物を検出するようにプログラミングできるアクティブ安全システムです。
運転者は視覚と聴覚による両警告によって、物もしくは人が車両後方の危険ゾーンに入ったことを直ちに警告してくれます。
ソイルメックが採用した製品は苛酷な環境でも耐えうるOEM向けカメラモニターシステムとスマートリバースアラームです。
6.Port of Houston
米国 Port of Houston: ヒューストン港は同国第4の都市ヒューストンの海港。40kmにわたって公共私有の様々な施設が並ぶ大規模な港湾で、総貨物取扱量で全米第2の規模です。
ヒューストン港のベイポートターミナルの建設が始まった頃、騒音公害は地域住民の生活の妨げとなっていました。苦情の最大の原因は、車両がバックするときに鳴る大きく継続的なビープ音でした。
従来のバックアラームは、重要かつ必要な安全補助機器ですが、特に通常の作業時間外で使用される場合、騒音および安全上の問題を抱えています。
ビープ音アラームに過度にさらされると、現場作業者が音を感じられなくなったり、アラーム音を無視する傾向が起きてきます。
高いピッチでビープ音が鳴ると、不快感、疲労、長期的な聴力障害を引き起こす可能性もあり、複数のアラームが鳴ると、方向感覚の喪失をも引き起こします。
港で稼働しているすべての車両にすでに定評のあるbbs-tek リバースアラームを取付けることを決めるにあたって、広範な製品テストを行なわれました。
取付け後はベイポート地区からの騒音苦情が劇的に減少し、労働者の安全性が向上したので、この投資は成功しました。
完成後はすべての巨大なタイヤ式ガントリークレーンのそれぞれの脚に1個計4個取り付けられ稼働中です。
リバースアラームは広域周波数帯の周波数を使用して独自の「シュッシュッ」という音を発します。
音の位置がすぐに分かるため、現場作業者や歩行者は、どの車両が後退しているか、またどこから来ているかをすぐに認識できます。
指向性があり、音を危険エリア内に集中させ、騒音を軽減します。
リバースアラームはより速く消散するため、地域住民に騒音を及ぼすことはなく、過度の曝露により労働者が無視する傾向も低くなります。
騒音汚染クリアリングハウスのディレクター、Les Blomberg氏によると、“リバースアラームは、狭い周波数帯域の従来のアラームよりも周囲環境への影響が著しく少ないという。
私たちのテストと分析では、このリバースアラームは危険区域にいる人々により効果的なアラームが提供されていると確認しており、また、従来のバックアラームよりも容易に位置が分かり音の反射面からの干渉を受けにくいということが分かっております
ヒューストン港で使われ、現在もガントレーレールに使われているbbs-tek リバースアラームはBBS-102です。
BBS-102 (102dB 12-24Vdc)
BBS-102 定価30,800円
7.Heathrow Airport
英国 British Airports Authority(BAA) (BAA: 旧英国空港運営公団、現ヒースロー・エアポート・ホールディングス) : BAAは、イギリスで7つの空港を運営している世界有数の空港運営会社で、セキュリティと小売りを含む全ての空港運営の維持を担って、現在はヒースロー エアポート ホールディングスとして受け継がれております。
同社は大規模な数の電気自動車を保有しているため、車両の運営上、車両が歩行者エリアの周りを移動し、物体または人と衝突する可能性があることを意味していました。
従来のバックアラームが電気自動車に取付けられていましたが、空港の騒々しい環境では、空港スタッフからは、絶え間なく鳴り響くビープ音の中では空港利用者の声が聞きずらい、ドライバーは不快なかん高いビープ音でストレスを感じているといったクレームを同公団は受けていました。
ブリゲードが開発したリバースアラームは、広域周波数帯を利用した耳に優しい「シュッシュッ」という音を発し、危険ゾーン内で限定的に聞くことができ、そして急速に消散します。
どの車が後退しているか、どの方向に行くのか、混乱を引起こす可能性がある従来のバックアラームとは違い、 拡散しない音の指向性(どの車がどの方向に行くのか)や音の出どこの容易な特定化のおかげで歩行者が安全に移動することができるようになりました。
さらに、このリバースアラームの持つ特性は目の不自由な人や聴覚に問題のある人々にとっても非常に有効なのです。
BAAはロンドン スタンステッド空港でリバースアラームのフィールドテストをして、その有効性に満足し、ヒースロー空港のターミナル4内にある車両に取付けることにしました。
トロリー・トレーラーにはBBS-97(97デシベル)*1が取り付けられ、小型コンビーには定格を下げたBBS-92(92デシベル)*2が取付けられました。
また、電気自動車群には1車両につき前および後にそれぞれ取付けられ安全性をより確かなものにしました。
現在では、ロンドン ガトウィック空港 ロンドン シティー空港 など5つの空港さらにマンチェスター空港やグラスゴー国際空港にも導入されております。
ヒースロー空港で導入されたbbs-tekリバースアラームは次の2機種です。
- *1、BBS-97(97dB 12-24Vdc)定価 15,290円
- *2、BBS-92(92dB 12-24Vdc) 定価 12,430円